クレアチンとは?筋肉と脳に効く“本物”のサプリメント

サプリメントの世界は「効きそう」で売られているものが多いのが現実です。BCAAやグルタミン、ハーブ系のエキス…悪くはないけど、人間でしっかり効果が証明されているか?と聞かれると首をかしげるものも少なくありません。

そんな中で、科学的に「本当に効く」と太鼓判を押されている数少ない存在がクレアチンです。

※効果はありますが、効果を実感できるかは個人差があります。


目次

クレアチンって何者?

クレアチンは体内でアルギニン、グリシン、メチオニンから合成される化合物で、エネルギーのバッファーとして働きます。筋肉や脳で、ATP(細胞のエネルギー通貨)の再合成を助けてくれるんです。

食事では肉や魚に含まれていますが、効率的に取り入れるならサプリメント(特にクレアチン・モノハイドレート)が王道です。


筋肉に対する効果

クレアチンは筋トレ勢にとって定番中の定番。その理由はシンプルで、エビデンスが圧倒的に多いからです。

  • 筋力アップ:ベンチプレスやスクワットの重量が伸びやすい
  • 筋肥大促進:筋細胞の水分量を増やし、トレーニング刺激に対する応答性を高める
  • 回復サポート:筋損傷からの立ち直りが早くなる

この三拍子がそろうため、クレアチンは「パフォーマンスを底上げする基盤サプリ」として世界中のアスリートに使われています。


脳・認知機能にも効く

面白いのは、クレアチンは筋肉だけじゃなく脳にも効くという点です。

脳も大量のATPを消費しますが、クレアチンが多いとエネルギー切れに強い状態を作れます。

  • 睡眠不足時:作業記憶や反応速度の低下を和らげる
  • 高齢者:推論課題や記憶課題で改善効果が報告されている
  • 神経疾患研究:うつ病やパーキンソン病などで補助療法として調査中

まだ脳分野は研究段階ですが、「疲れやすい脳をサポートする」方向性はかなり有望です。


研究の歴史と確実性

1990年代からスポーツ栄養学の分野でクレアチン研究は爆発的に進み、数百件以上の臨床試験とメタ解析が積み重なっています。

結果はシンプル。筋力・筋肥大・高強度運動のパフォーマンス向上は確実

さらに国際スポーツ栄養学会(ISSN)や米国スポーツ医学会(ACSM)も「有効かつ安全」と公式に認めています。サプリメントの世界では珍しい“折り紙つき”の存在です。


副作用と安全性

「でも長期的に大丈夫なの?」と不安になりますよね。ここも安心してください。

  • 健常な腎機能を持つ人において、3〜5g/日を長期的に摂っても安全と数十年の研究で確認済み
  • 増えるのは体脂肪ではなく筋肉内の水分量(体重が1〜2kg増えることはある)
  • 消化器系トラブル(下痢、胃部不快感)は大量を一度に摂ったときに起こりやすい

腎疾患の既往がある人は医師に確認が必要ですが、一般的な人にとっては最も安全性が高いサプリの一つです。


プラスαの知識

  • 糖質と一緒に摂ると吸収効率が上がる
  • カフェインとの相性は微妙:筋肉では相殺する可能性あり、脳ではまだはっきりしていない
  • 特に効果が出やすい人:菜食者(肉由来クレアチンが少ない)、高齢者、ハードなトレーニングをしている人

まとめ

クレアチンはサプリメント界の例外的存在。
筋肉の成長から脳のサポートまで、多方面で効果が実証され、しかも安全性が高い。

「効くか効かないかわからない」サプリにお金をかけるくらいなら、まずはクレアチンをしっかり使う。これが科学的に最も合理的な選択肢の一つです。

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